4/17 「グッド・ウィル・ハンティング」ダメ人間ども集まれの巻


マサ子:つーかなんかここしか更新してないですね。だいじょぶなのか? 生きてんのか? 飽きたのか? ともあれほんとになにをいまさら〜ですが「グッド・ウィル・ハンティング」みました。いやあ不覚にも感動しちゃったね! なんたって、マットデーモンが良い! 友達も良い! ロビンウィリアムスそんなに好きじゃないんだけど、あのワンカットで延々ウィルに話し続けるとことか、アッシ、泣きそうになっちゃったでガスよ!

サブ子:しかしこの「今はこんなところで閉じこもってくすぶってるけど、ほんとは俺には凄い才能があって」っていうのは、全国のダメ人間の夢だよな。後に「ってひとりで言ってるダメ人間を断罪」ってつければ筋少が得意としてたところですけど、オーツキケンヂねぇ、さらっと書いた短編小説が星雲賞とっちゃったあたりから調子狂って、「モチロンボクが中原中也や寺山修司よりも言葉を鋭く扱えるというわけではないが、なにかワケのわからないヘンなイメージを書かせたら、ボクは日本一の詩人じゃないかと思うのだ」なーんて言い出してカドカワで自伝オナニー小説連載して悦に入っていたところ友達に「仮面の告白」読まされて「オ、オイどんは恥知らずですたい!子供だましのお歌を歌って、あの鬱屈した青春から抜け出し、過去の自分やそれに良く似た全国のファンどもを見下ろしているつもりだったのに、伸びたのは髪だけで、中身は何もかわっとらんかったたい!今も昔もオイどんは自意識過剰の俗物でゴワス!!」とノイローゼになって一年何も書けなくなってその後またカドカワで「ステーシー」書いて坊主になってただのオッサンになったわけなんですけども、「ステーシー」読んでないんでなんとも言えません。

マサ子:結局自分や他人を断罪してそれを仕事にしてたんですから、サドでマゾだったんでしょうね。いや別に大槻のことはいいんですけど、この「誰の目にも止まらないどっかの掃除夫が実は数学の天才で…」っていうのは、マット・デイモンの夢だったんでしょうねやっぱり。いやマッドデーモンはこんなモノスゲー脚本書いたんですから全然ダメ人間じゃないですけど。金井美恵子の話でおもろいのがあって、「男は天才と言われるのを喜ぶが、女は可愛い、魅力的だといわれたほうがはるかに嬉しい」てーのがあるんすよ。「天才」つうのは一番男性的なナルシシズムを刺激するんでしょうね。だから、ウィルはプリティーウーマンジュリア・ロバーツのように、「シンデFuck'nレラ!」とは絶対言わないんです。だってウィルが成功するのはなによりも自分の天才によってだからです。

サブ子:そんでこれをみた全国の才能もさしたる理由もなく閉じこもってる馬鹿野郎どもが、「いつか俺も…」って思うんでしょうね…? でもだめですよ、まずはスカラリー目指しましょう。あの女めちゃくちゃ好感もてるじゃないですか。可愛くないけど。

 

 


モドル