斑鳩サハラ「PrettyBaby2」 愛した受はモテモテだった! 男子校はほも高校の巻
マサ子 :夜中ひとりでパソコンかたかたやってるとなんとなく「友がみな我より偉くみえる日に……」と詠んでしまいたいような気分になりますが、それはそれとして今日も元気にやろうと思います。なんといっても今日はテーマがやおい小説です逆に無敵ですねHahaha。怖いものなど何もありません。捨てるものもありません。誰かあたしを刺し身にして。サブ子 :殺してやるから愛してくれって感じですね。ひょんなことから(笑)リクエスト通りやおい送ってもらいました。1年半ほど前から「時代はやおいだーやおいー」とふいてたわけなのですが、今や時代はゆりなのですが、やおいの火が消えてしまったわけではありません。平和に楽しく暮らしているアナタのアナタのアナタの知らないところでやおいは世界を裏から豊潤にしています。なんだそりゃ? とにかく今日はやおいの日。斑鳩サハラ『PettyBaby2』。はっきりいってこのおもしろさを伝えるのは不可能です! 炸裂するやおい魂! めくるめくけつワールド! 読みながらいちいちつっこみいれてたもん! 作者、かなりのテクニシャンと言えましょう。そんなわけで今回は特別編として名場面&名セリフメンタリーなるものをやってみたいと思います。本当は『1』からやるのがマナーなんでしょうが、でも2のほうが50倍おもしろかったので(笑)では行くッス。マサ子 :フフフ……だめだ……だめだめだ……卵が割れてしまうがな……。サブ子 :しつこいっつの!
『PrettyBaby2』 斑鳩サハラ B−BOY NOVELS(おー) (1のあらすじ)嵯峨山南学園高校は男子校でありそれすなわち生徒全員ホモという全国にはよくある学校である。生徒会長・日浦騎一(会長)(攻)と一見平凡ながらその実たぐいまれなるショタである遠野小太郎(タロ)(受)は千のすれちがいと粘液、肉欲、ストーキング行為、恋の涙は真珠色、かわい子ちゃんの1年生(男)、信じていた親友(男)は実はホモ、白衣の似合う素敵な先輩(男)、嵐の海、遭難、エッチ二回目にして縛り、ショタ度の増加、などのうにゃらうにゃらを経て愛を確かめ合ったのだった。(乱暴ですがだいたいこのとおりです)
そして怒涛の第二巻、夏休み編に突入。突如かかってくるエロ電話(笑)「あ、会長」「この夏はタロとすごしたいなヌフフ」「ぽっ」別荘へ招待されるタロ。ポルシェに乗って迎えに来る会長(高校生)。仲良くドライブするふたり。別荘は海だよ。海ですか。キスでも釣ろうか。いいですね。ああ何だか眠いや。
助手席でウトウトとしていた俺は、やさしく揺り動かされて目が覚めた。 「あっ、すみません。勝手に寝ちゃって」 「残念。もしも目が覚めなかったら、 このまま抱いて寝室に運ぼうと思ったのに」「 もうっ」まったく、この人ってどこまでが本気で、どこまでが冗談なのかわからない。 「キスはどうするんですか、キスは」 「おやおや、今日のタロはなかなか積極的で感心、感心」 「 えっ?」次の瞬間、俺は日浦会長に唇を塞がれていた。ビックリして半開きになってしまった唇の隙間から日浦会長の舌が入ってくる。 〜中略〜 ぐったりしている俺を日浦会長が抱きしめる。そこでハッと我に返った。 「キスが違います! キスがっ! 俺が言いたかったのは、 魚のキスです」「ああ、ごめん、ごめん。 ついうっかりして間違えてしまった」
マサ子 :……最高っス。サブ子 :まだまだ驚くのは早いっすよ、ダンナ。
別荘到着。何故かひとつの家の中に風呂が何個所もあるという(ジャグジー有り)笑かしてくれるつくりになっておる。親父は悪いやつに違いない。とりあえずその日は疲れていたのでたぬき寝入りをして会長のやんちゃな性欲の矛をかわすタロ(笑)。 ショタでSの会長ちょっと残念。でもまだまだ先は長いさ! 明日こそ必殺の強姦プレイだ。そして次の日、新たなる恋のライバル犬のヒラメ君(名前)を交えて例の風呂でコトにおよぶのであった。
「や……いや……」 「どうして?」 日浦会長の反対の手が、俺の股間を捕えた。 「やっ……やだっ」 捕えられたものは、 快感に形を変えていた。「 こんなになっているのに?」
〜以下5ページにわたって太字シーンが繰り広げられるが身が持たないので省略〜
「ちょっと苛めてしまったかな」 「ちょっとじゃない」 ヒィックと大きく啜り上げれば、『いい子、いい子』と頭を撫でられた。 「ごめんね、タロがあんまり可愛かったから、つい」 そんな言葉で騙されるほど、俺は子供じゃないっ! そりゃイかせてもらって、怒るのは筋違いかもしれないが、それでも!
マサ子 :待て待てーい! いいのか? それでいいのんかーーーーっ!サブ子 :これが有名な受けの論理というやつですよ。勉強になりますね。さらにこのあと「何事にも完璧な日浦会長は、性技においても完璧だった。」というせりふもありますし、つまり愛です。問題ありません。
フラフラになりながらも犬の散歩に出かけるタロ。だがしかしそこにはやたらとアレな罠が待ちかまえていた! 知的で素敵な白衣の似合う美人さんの先輩こと稲葉佳慧(かえ)先輩(男)である。偶然なのかストーキング行為なのかはわからんが稲葉先輩も別荘を持っていて来ていたのだった。やあ遠野君偶然だね。僕のところにもちょっと寄っていかないか。あやうしタロちゃん! 一抹の不安をいだきながらもひょこひょこついていく赤ずきんちゃんもといタロちゃん。案の定、食われかける。しかしさすがは稲葉先輩、知的な男はレイプはしないのだ。キスだけにとどめておく。君を日浦なんかに渡したくない! あいつは大会社の御曹司だ! いつかは会社のために女と結婚するんだ! 君が泣くのをみるのは耐えられない! とホモカップル最大の泣き所である生産性の無さにくわえて身分の違い攻撃を仕掛けて精神汚染をはかる稲葉先輩。泣いて逃げるタロ。しかし別荘(愛の巣)で待ち構えていた日浦会長は何故か「うごうがーうごーアイアムアけつマーン」と一匹のペニ公と化しておりタロをこれでもかこれでもかといたぶるのだった。
うつ伏せのまま両足をグイッと左右に大きく開かされた。普段隠されているところを、わざわざ見られる羞恥に、体がガタガタ震え出す。 いきなり現われた日浦会長が、何故こんな乱暴な真似をするのかわからなくて泣きなくなった。実際泣いていたかもしれない。 益々足を開かされ、後ろの 襞をなぞられて、俺は大きくしゃくりあげた。「こんなに小さくて可愛い 蕾なのに……」「ひぃぅっ!」 日浦会長の舌がそこに触れた。 初めての行為ではなかったが、そんなところを舐められる羞恥は半端ではなく、舌が動く度走る感覚に、俺は泣きながら身を捩った。 「いや、会長……いやぁ…」 「傷つきたくなければ、いい子にしてなさい」 「あっ…ああぁ…、あ…いやぁ…いやぁーっ」 ウネウネと舌が内(なか)に潜り込んできた。 這い上がろうとする体を引き戻され、更に奥まで舌で侵される。 何度も舌を抜き差しされ、たっぷりと濡らされたそこに、今度は指が入ってきた。 「いっ…、痛い…」 高まる間もなく、後ろを責められては堪らない。 そこに快感があることは浴室で思い出させてもらっていたが、今はただ、開かれる痛みと不快感だけがあった。
〜中略〜
硬く閉じたそこに、日浦会長の熱いものが押し当てられる。 「ヒッ……ヒィッ…」 身を捩る間もなく、日浦会長が入ってきた。 力任せに無理矢理開かれ、一気に奥まで貫かれた。 「うぁっ…あっ! ウァアアァーッ!」 引き裂かれる痛みに体がのけ反り、派手な悲鳴に喉が震える。呼吸さえままならない状態で、二度、三度と突き上げられた。 恐怖と苦痛のあまり、頭の中が真っ白になり、気がつけば、俺は 日浦会長に貫かれたまま失禁していた。俺の漏らしたもので、シーツが生暖かく湿ってゆく。 「 おやおや、やっぱりタロは赤ちゃんだね」日浦会長はそれを少しも気にする様子もなく俺の背後で腰を使いつつ、クスクスと笑った。
マサ子 :お、お前ら楽しすぎるぜ! とくに会長! あんた、立派な人やぁぁ〜〜〜〜っ!サブ子 :立派なSの間違いではないでしょうか? しかし本物のSMだったらタロちゃん自分の小便を舐めて始末するはめにおそらくなっていたでしょうから、よかったですね……つうかこれは、赤ちゃんプレイ?マサ子 :それは違うと思うな……。サブ子 :さてさて、いいかげん体力の限界で意識を失ったタロちゃんですが、よくあることです。このね、目覚めた次のせりふが秀逸なんですよ。
次の朝、尻の痛みとともに目を覚ますタロちゃん。
「……ううっ」 ズキズキと痛む後ろの感覚に、思い出したくないのに、勝手に昨夜の記憶が蘇る。 いくら死ぬほど怖くて痛かったからといっても、 セックスの最中にオモラシをしてしまったなんて、自分でも自分が信じられない。これじゃ、稲葉先輩とのことがバレるまでもなく、 日浦会長に愛想をつかされても仕方がない。「……どうしよう」 不安な気持ちに涙が込み上げてきて、俺は両手で顔を覆った。
マサ子 :………………。サブ子 :ハァーッハッハッハッハァー! すごいぞタロちゃん! 君こそ受けの鑑だ!マサ子 :あほかーーーーい!!サブ子 :いやー神聖なものをみたよね。これが愛です。受に反抗心など存在しない! ただただ攻に気に入られるように可愛くいるのみ。そしてときにいじけてみるのみ。それが正しい受! そしてショタ!マサ子 :あんた……自分の発言に責任もっとんのか……。サブ子 :本当はこのあとがおもしろくて、稲葉先輩の姉の沙織お嬢様(ですわよ系)がでてきたり、稲葉先輩の陰謀が明るみに出て雨降って地固まったり、もうよりどりみどりなのですが、このへんでやめときます。理由は脳が大変なことになるかもしれないからです。マサ子 :えーっと…(パラパラ本をめくる)この「稲葉先輩ったら! 稲葉先輩ったら! 稲葉先輩ったら! …………………殺すってカンジ。」はやんないんですか? 爆笑したんですけど。サブ子 :そこは各自で爆笑してください。精神がもたないやー。しかし、これ読んでみて、あらためて自分がやおらー(やおい好きな人)ではないと確認しましたね。マサ子 :ストーリーうんぬんよりもキャラがおもしろすぎて、エッチシーンほとんど飛ばし読みでしたもんね。今回とりあげるために読みましたけど。にしても、稲葉先輩、ヒットやぁ〜。サブ子 :つまりエロシーンどうでもよくて他んとこ読んでたということは、正しいやおらーではなくて……ではなんなのかというと、ええとですね……結局、好んでいたのはネットでよくみかけるいわゆるパロとしてのやおいだったんです。純粋なやおいではなくて、たとえば、「クラウド、リュニオンの時間だよ……」とかそーゆーのが好きだっただけなんです!マサ子 :ただ単にパロ好きなだけだったんねー。というわけで、誰か“田代まさし×志村けん”書いてくれない? |
モドル