かくめえ 3ぺーじめ //プロレタリア童話その1 // もろいあやこ・作 // 


 そういえば おれ、ずっと なにも くってなかった。あるもんといやあ、ほこりかぶったノートと、ペンだけだ。

 で、まあ、かくめえは、うまれてはじめてくうめしだし、ペンのキャップだけで いいだろう。

 で、おれは、ひさしぶりに、ノートでも、くっとこ。

 おれは かくめえに、ペンのキャップを やったんだが くわない。

「なんだ おまえ、はら へってないのか?」

 かくめえは、かくめえ〜 かくめえ〜って なきやまなかった。

「まあ、ちょっとまってろ。おれ これくったら、かまって やっから。」

 で、おれ、それ くおうとしたら、かくめえのやつ、よこどりして、くいやがった。

「おい かくめえ、ひとがくってるもん、とったら だめだぞ。ほしいんなら、ほしいって いえ。」

 かくめえは、たべるのを やめて、かおを あげた。

 かくめえは、おれの めえ みて、それで、わらった。

「おい、かくめえ、おまえ かわいいな。もっと わらえよ。」

 かくめえは、ノートを むちゅうで くってた。

まえ

つづき